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真鶴でしか採れない本小松石。石材業のこれから。

真鶴では、「本小松石」と呼ばれる石が採れます。古くは江戸城の築城に使われ、徳川家や天皇家のお墓にも使用されたりと、高級墓石として人気があります。特徴は、硬くて粘り強く、角が飛びにくいこと。時間が経つにつれて風合いが出てきて「人間と一緒に歳をとる」と言われています。真鶴で墓石の販売などを行う海野石材店の海野弘幸さんは、石材業の課題を人材不足だと言います。

「若い人材が少ないんです。例えば間知石(けんちいし)と呼ばれる、石を同じ形に整形して積むやり方ができるところ。3軒か4軒しか残っていないと思います。あとは、山から石を採ってきて、四角に割る職人も少なくなってきていますね」

「石屋が廃れちゃったら真鶴はおしまいだよ」と海野さん。

「年寄りじゃなくて若い人間の考えを入れていかないと。俺らじゃ考えが固まってるから」

本小松石。色によって値段が異なり、もっとも高級な石は青光りするもの。

石を研磨するところ。鏡のように周りが映り込むほど磨かれる。

石の加工だけでなく、墓石の設計や経理まで、仕事は多岐にわたる。

海野石材店
真鶴町にある石材屋。墓石の販売のほか、記念碑や庭石の販売も行っている。
住所:神奈川県足柄下郡真鶴町岩830